「わかむすめ」が生まれる場所

 私たちの蔵は、人口約6000人のとても小さな町にあります。

自然豊かで、山や川に囲まれたのどかな田舎町ですが、

江戸時代後期頃は、市場が連なる賑やかな町だったと言われています。

そのため、蔵の建つこの場所は現在でも「市いち」と呼ばれています。

ここでは200年以上にわたり、日本酒が造り続けられて来ました。

 一級河川「佐波川」の恩恵を受け、古くから稲作も盛んで、小さな町の中に

5軒以上もの酒蔵がありました。しかしながら時代の変遷と共に新谷酒造が残された最後の1軒となりました。

そして新谷酒造も、何度も廃業の危機にさらされながら、今では夫婦ふたりだけで営む小さな小さな酒蔵となりました。

 

 私たちの使命は、どんなに小さくとも、この伝統の灯を消さないこと。

 

 都会的で洗練された華やかさはなくとも、悠々とした大地のぬくもりと、

そこで生きる人々の骨太な強さを持って、ここでしか醸せない日本酒を

造り続けています。