わかむすめBunbunストーリー

 

商品名「わかむすめBunbun

ラベルのイラストモデルは「Bun bun」作者と作者の愛猫です。

 

Bunbun」作者プロフィール

新谷文子(しんたに ふみこ)

1978年山口県山口市生まれ。

 

田んぼに囲まれた田舎でのびのび育つ。小学生時代、男子からは「ブンコ」と呼ばれ、担任に名付けられたあだ名は「ブンちゃん」。商品名「Bunbun(ブンブン)」は、そこから来ている。生き物が大好きで、いろいろ連れて帰って来ては、母に怒られた。この遺伝子が自分の娘にも引き継がれ、現在は娘が連れ帰って来るゆかいな生き物たちに囲まれている。

そのうちの一匹である酒蔵猫「マイちゃん」が

ラベルのモデルである。

瀕死状態で動物病院へ運ばれ、緊急手術を受けた。

手術中に死ぬ確率が高いと言われたが、奇跡の生還を果たす。幸福を招いてくれる猫に違いありません。

  

 小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「詩人」であり、高校卒業後は国文科へ進むが、この頃トレンディードラマの観過ぎで丸ノ内OLに憧れ、一般企業の営業部へアシスタントとして就職する。

 

入社二年目で会社設立以来、初の女性総合職第一号に抜擢される。

認知症患者の安全対策として開発されたソフトウェアを病院や施設へ売り込みに歩く中、医療の現場で働きたくなる。

東京支店配属の打診があったが、あっさりと退社を決意し、看護学校へ入学。

4年間の学生生活を経て、看護師免許取得。病院勤務が始まる。

 

ところが現在の夫と出会い、元々酒好きだったことが災いし、あっさりと結婚して酒蔵へ嫁ぐ。

この年全国新酒鑑評会で悲願の金賞を初授賞(前杜氏による酒)し、義母に「福を呼び込む嫁」と言われとても嬉しかった。さらにその日本酒を飲み、あまりの美味しさに心が震えたことを覚えている。

  

結婚後翌年に長女を授かり、順調な結婚生活が続くはずだったが、突然杜氏が病のため蔵を去り、それを機に蔵人、事務員も次々と去り、老朽化が進みボロボロになった蔵と、夫婦ふたりだけが残された。

 

廃業を迫られる中、夫はたったひとりでの酒造りを決意し、平成19年に蔵の一部を一年中酒の仕込みができる四季醸造蔵へと改装するが、紆余曲折を繰り返し、生活も行き詰まる。

 

ここで苦労して取得した看護師免許が役立つ時が再び訪れた。看護師として働く傍ら、子供を背負って蔵へ通うという、看護師と女将の二束のわらじ生活が始まる。そんな生活が約8年続いたが、平成28年にひとりの若者が蔵の扉をたたき、転機が訪れる。「何もいらないのでここで酒造りの修行をさせて欲しい。イタリアで日本酒を造りたい。」この言葉に、夫婦共々衝撃を受けると共に、若者の将来を真剣に考え、お預りするなら中途半端なことはできない。と思い、これを機に自分も看護師を辞めて酒造りに専従することを決意。(現在、この若者は農口尚彦研究所で酒造りを学び、休暇の際にはこちらへ訪れている)

 

こうして新たなスタートを再び切った矢先、仕込み蔵の倒壊危機が訪れる。多数の専門家に相談したが、ここでの酒造りは危険であり、建物の修復は難しいと判断された。長年の雨漏りなどで傷んでいた蔵が、さらに冷蔵の仕込み蔵にしたことで一気に木が腐り、梁が折れてしまったという。この時ばかりは自分の運命を恨みに恨んだ。今度という今度は、もはや万事休す。

 

しかし廃業する勇気もなく、かといって前に進む決断もできず、悶々とした時間が流れていった。その間、本当に終わっていいのか自問自答を繰り返した。そうしてふと思い出した。

酒蔵に嫁いだ時、初めて酒造りの現場を目にして感動したこと。

 

「山田錦」は酒米の王様だという話を聞いて、なんだか嬉しかったこと。

なぜかというと自分の旧姓は「山田」。やっぱり私はお酒の神様に導かれて酒蔵に嫁いだに違いない。いつか自分もこの「山田錦」でお酒を造ってみたい!!と思ったこと。

 

私にはこんな夢があったことを思い出した。

諦めるにはまだまだ早い。やりたかったこと全部やってから。できること全部やってから。こうして、夢に向かって前へ進むことを決意し、

「わかむすめBun bun」を誕生させることとなった。

 

 

このBunbunの仕込みを機に、山口県初の女性杜氏としてデビューすることとなるが、新商品お披露目会の際にはマスコミの「囲み取材」というのを人生で初めて経験し、9社以上ものメディアに掲載され、もう後には引けない、カッコ悪い生き方はできないな・・・と思う。